最近、FORZA STYLEの記事「親の更年期、介護。極め付けは期待を込めてつけられたキラキラネーム…高齢出産の裏で苦しんだ過去。ひとり娘が語るリアルなその後」を拝見しました。

親子の間に潜む様々なプレッシャーや期待、そして大人になった今もなお心に残る親子関係のしがらみ。それらは決して誰もが簡単に乗り越えられるものではないですよね。婚活に挑もうとするとき、この「親子」というキーワードが思いのほか重く心にのしかかってくる方も多いはず。子どもを思う親の気持ち、そして親の影響から自由になりたいと願う自分。

そのはざまで悩む方々に、結婚相談所Hirokaとして、今わたしの実感や思いをお伝えしたいのです。

なぜ親子の悩みが婚活に影響するのか

親子関係の中には、幼い頃から自然と刷り込まれてきた期待や役割があります。今話題となったFORZA STYLEの記事のひとり娘さんのように、「高齢出産」「親の更年期」さらには「介護」や、名前に込められた親の強い期待を背負うケースも少なくありません。親は愛情からつい将来を案じ、時には「結婚しなきゃだめよ」とプレッシャーを与えてしまうことも。反対に子どもは「親を安心させたい」「親の介護もある」と複雑な思いを抱えてしまいがちです。実は婚活を始めようとするとき、このような親子のしがらみや未消化の気持ちが、無意識のうちにあなたの「自己肯定感」や「行動力」を重たくしてしまうのです。

札幌で実感する”親子”のしがらみと婚活のリアル

私が札幌で結婚相談所を運営していると、親子にまつわる悩みを抱えて相談に来られる方によくお会いします。例えば「親の介護が始まりそうで婚活が不安」「高齢の親からはプレッシャーばかり、その気持ちに答えなきゃと思ってしまう」という方もいらっしゃいます。中には、ご自身も高齢出産の一人っ子で育ち、ずっと親に頼られてきたことで、自分の人生を歩むことに”うしろめたさ”すら感じている方もいらっしゃいました。こうしたお気持ちを伺いながら、私自身が子育てや親世代との関わりの中で学んだこと、人は親子という”しがらみ”のなかでこそ温かさも苦しさも味わいながら、大人になっていくという現実をあらためて感じています。  

FORZA STYLEの記事の娘さんが、親の期待と現実の板挟みに苦しみながらも自分自身の人生を模索していく姿。そこには私たち多くの女性が「親子」という縁から自由になりきれない想いを重ねてしまうのではないでしょうか。

親子の一歩。しがらみを優しさに変える婚活とは

婚活は、時として「自分らしさ」や「自由」を探す旅でもあります。「親のため」「親を悲しませたくない」と悩む気持ちは、決して悪いことではありません。でも、あなたの人生はあなたのもの。親子関係で感じてきた”重たさ”や”窮屈さ”を、どうか「自分の幸せへの原動力」として昇華してほしい。  

たとえば介護や親の体調の不安があっても、親孝行と自分の幸せを天秤にかける必要はないんです。実際に相談所の会員さまで、介護をきっかけに「自分も支えられるパートナーがほしい」と婚活に一歩踏み出された方がいます。親御さんとよく話し合い、気持ちを伝えることで親も「子どもが自分の幸せに向かう姿」を応援してくれるようになったといいます。  

親はあなたを思うからこそ”口うるさく”なり、子どもは愛されたいからこそ”親の期待”に敏感になります。その優しさの循環を、どうか自分にも向けてあげてください。婚活の場は「親子のしがらみ」から少し解放された、ご自身の人生を見直すチャンスにもなります。

“親子の”歩み寄りも、結婚への大切な一歩

結婚は、「血縁」や「親子」の愛情を改めて見つめる機会にもなります。最初は正直、親と考えが合わなかったり、反発したり…私も親との確執が今だある人間の1人です。父は3度結婚。妹・弟とは母が違います。何度、父とぶつかってきたか。でも実際、自分が結婚し、二人の息子を持ち親の気持ちになって理解できる事が増えてきたのは事実です。

自分の思いを言葉にすること、そして「幸せになりたい」という本音を認めることができたからこそ、今、夫とも息子たちとも温かい親子の絆を感じながら暮らせていると実感します。  

親子という縁は、不思議なほど人生の土台になります。親の理解や応援が得られた時、その後の婚活や結婚生活も驚くほど前向きに歩めるようになります。ニュース記事の娘さんが「親子の期待は光にも闇にもなる」と語っていましたが、そのまま「あなたの未来」の選択肢を縛るものではありません。あなたらしい親子関係、あなたらしい婚活、両方の”歩み寄り”を応援したいのです。

親子のしがらみや親からの期待、それは時に重たく感じるもの。

でも、「幸せを目指すのは決して親不孝ではない」とわたしは信じています。親子であっても、あなた自身の人生を大切にしていい。婚活はその第一歩です。どうか「親子」という縁を愛しみながら、一歩ずつ前に進んでみてください。

【執筆者情報】 

札幌の結婚相談所「Hiroka」河野洋果

https://www.hiroka6sub.com

公式ラインは https://lin.ee/xmgPRBt