はじめに
こんにちは。東京の港区白金台で「結婚と結婚生活相談所aisaito(アイサイト)」を主宰しております、武嶋愛と申します。
私たちの所には、結婚相手を探したい人だけでなく、すでに結婚をしているけれど夫婦仲がうまくいかずに悩んでいる人も来られます。
何故なら、「夫とうまく話し合いができない」や「妻がずっと不機嫌で居心地が悪い」など、結婚前には想定していなかった、全く別のお悩みが夫婦生活にはつきものだから。

良い結婚生活とは、結婚したらおしまい!ではなく、自分の大切なものを同じように大切にしてくれる相手と出逢い、最適なコミュニケーションを通して、生涯仲良しでいられるよう努力できる夫婦仲を目指すことだと思います。
そこで今日は、私たちの周りで、今もなお幸せを感じる先輩方が語る「良い結婚生活を送りたいなら、結婚時にここを見極めよ!」というポイントを6つお伝えしたいと思います。
1.価値観は合わなくて当たり前。違いを認められる人を選ぼう!
どんなに愛し合っている夫婦でも、同じ価値観なのはほんの一部で、たいていは違いをスルーして生きています。
それもそのはず。
全く異なる環境で何十年と育った二人の違いは、とっても顕著だから。
そして、価値観が同じ人を探すのは、難しいです。
むしろ、価値観の違いが不仲の原因に繋がるのではなく、お互いの価値観の違いを認めずに自分の価値観を押し付けることが不仲に繋がりやすいです。
価値観が合う人を探すのではなく、また価値観を合わせる作業に力を入れるのではなく、違う価値観を楽しみ、相手の個性をまるまる受け止められる人を探しましょう。
2.恋愛感情はもって10年。尊敬は一生!
これは私が母にずっと言われていた言葉です。
「好きな人と結婚出来るってことは幸せだけど、好きって気持ちは10年位で消えていく。
その代わり、尊敬する気持ちは10年経っても20年経っても変わらないから、好きな気持ちだけで結婚するのではなく、心から尊敬出来る人が見つかったら結婚しなさい!」と。
そして、その尊敬というのも、表面的なものではなく、本質的なものを言います。
例えば、
「何も言わずにゴミを捨てといてくれた!尊敬する~」
とか
「木に引っかかってしまったボールを取ってきてくれた!尊敬する~」
のような、会話で出てくる「尊敬する~」ではなく、その人の考え方や生き方、こだわりなどに触れて、「自分には到底できないことだな」「だからこの人は結果を出し続けてきているんだな」というように、内面と結果がリンクしていることに対する感動や憧れのような気持ちのことを「尊敬」と言います。
出逢った時の恋心は、夫婦を続けていくと、確かに色も形も変わります。
でも、心から感じる尊敬の念は、あまり変わるものではありません。
夫婦関係を長く続けていくと、様々な試練が起こり、時には相手に対して嫌な感情も生まれます。
が、そこで「もう愛していない」に変化するか、「好きとは違うけど尊敬している」になるかで、その後の関係が終わるのか継続するのかに大きく影響します。
ですので、心から尊敬できる相手なのか、はとても重要です。
ちなみに、私の両親は昨年金婚式を迎え、今でも互いを尊敬し合い、とっても仲良しです!

3.選ぶべきは、年収や貯蓄額ではなく、働くことが好きで、安心してお金の話が出来る人
これも母がよく言っていた言葉です。
「男の甲斐性って言うけど、どれだけ稼いできたって、妻にいくらも使わせない男もいるのよ。
でもね、財布を妻に預け、自分は仕事して、妻に家のすべてを任せるって、妻を信用してるから出来ること。
そして、働くことが好きな人は、今はそんなに稼いでなくても、一生で見たら困ることは無いからね。」
もちろん、今の時代は共働きが主流です。
でも、女性は、妊娠・出産・その後の育児などで、どうしても一旦社会から離脱しなければならない時期があります。
ですので、女性だけが稼ぐのではなく、男性に求めたい能力であることは否めません。
とは言え、今いくら稼いでいるか?で男を見極めようとすると、失敗します。
年収1500万円だけど何もくれない夫と、年収500万円でもすべて妻に預ける夫、どちらがその後の自由度が高いか、です。
そして、お金の話をきちんとできる相手かどうか、というのも重要です。
結婚前に、何も教えてくれない、話してくれない人は、その後も危ういです。
また、男も女も、金遣いが荒い人も要注意です。
結婚前にお互いの金銭感覚は確認しておきましょう。
4.その人の「今」を見るのではなく、変わらない本質を見て、未来を信じられるかどうか
婚活においては、どんな会社に勤めていて、年収がいくらで、何歳で、身長や体重がどのくらいで、どこに住んでいて、どんな容姿で…というような、相手選びにおいて「今」を見る傾向があるのですが、これって全て、いつかは変わってしまう条件ばかり。
それよりは、何を得意としていて、何をやりたいからその仕事を選んでいるのか。
周囲の人との信頼関係を構築できているのか。
もし仕事を変えなくてはいけない状況に陥っても、次はどうなのか、紹介してくれそうな人はいるのか、などを確認しましょう。
相手の本質を知り、だからこの仕事や会社を選んでいるのだな、と思えるようになると、相手の今ではなく未来に対する信頼感に繋がります。
5.食事時の相性が良い人を選ぼう
メニューを考えるところから、作る、食べる、片付けるという行為は、愛情が無いと続きません。
そして、外で食べる場合も、金銭感覚や好き嫌い、時間の使い方などその人の本質が表れます。
ですので、食事の時間が最も心地よい相手は、ずっと一緒にいても苦にならないし、食事の時間が居心地悪い相手だと、いずれ結婚生活は破綻しやすいです。

6.結婚前に相手の友達に逢って意見を聞いておこう
これは、自分の「人を見る目」に自信がない時に是非おススメです。
自分から見えている相手の姿は、相手が自分に見せたい姿・見せている姿です。
でも、相手の本当の姿は、その何倍も何十倍もあるかもしれません。
夫婦生活は、そのすべてが見えてしまうものなので、結婚してから「知らなかった!」が多発します。
または、「思っていたものと違う!」も頻発するでしょう。
今、うまくいっていない夫婦ほど、「思っていたものと違う!」が多く、それによるネガティブな感情が愛情や尊敬を超えてしまうことが原因でもあります。
ですので、相手の本当の姿をずっと見てきている親しい友人や仲間がどんな言葉を述べるか、は相手の本当の姿を知る最も効率的な方法だと思います。
ちなみに余談ですが、結婚報告をした夫の友人から「ほんとにアイツで良いの?うまくいくのを願っているけど心配だ」と言われ、数年後の今、離婚調停中の人がいます。
結婚を決めてから逢うのではなく、結婚を決める前に逢っておくことを強くおススメします!!
最後に
せっかく結婚できる人と出逢ったのに、水を差すようなこと言わないで!!
そんな声が聞こえてきそうな内容でもありますが、どんな人生を選択するのもあなたの自由です。
お見合いや交際中にこういう視点を持って相手を見ることで、自分と本当に相性の良い相手を見極めることが出来るようになっていくと思いますよ。
結婚を通して、皆さまがより良い人生を送ることができますように。
【執筆者情報】
港区白金台の結婚と結婚生活相談所aisaito 武嶋愛
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