こんにちは。札幌の結婚相談所Hana Bridal 婚活カウンセラーの長谷です。
30代の女性からの婚活相談をしていると、「前みたいに恋に落ちない」「気持ちが盛り上がらない」という悩みをよく耳にします。
20代の頃は一瞬で心が奪われたり、相手のちょっとした仕草に胸が騒いだりしたのに…。
あの“ときめき”が、最近はめっきり来ない。
「ときめいた相手と結婚したい」という気持ちはわかります。
でもそればかりに執着すると、良いご縁を取り逃してしまうかもしれません。
なぜなら「ときめき力」は30歳を過ぎると、年々落ちていってしまうから…。
「妻のトリセツ」「夫のトリセツ」の著者でもある脳科学者 黒川伊保子先生よれば、惚れる=発情する力は20代がピーク。ときめきは20代で最も感じやすく、その後は自然と落ち着いていくものなのだそうです。
■恋は落ちるもの、結婚はするもの
恋というのは、本能に近い衝動です。
理屈ではなく、説明できない引力に吸い込まれるように“落ちる”もの。
一方で、結婚は生活そのもの。
衣食住、仕事、価値観……毎日を誰かと積み重ねる行為です。
そこには、意志、選択、設計が必要になります。
多くの女性が、“恋の延長線上に結婚がある”と考えがちですが、実際は少し違います。
恋と結婚は、似ているようで、役割がまったく別物。
恋に落ちるかどうかで結婚相手を探すと、人生の土台を選ぶはずの婚活が、本能に引っ張られてしまうこともあります。
30代の婚活は、ここをしっかり切り分けることがとても大切です。
■「恋愛して結婚したい」という願いが、30代女性を苦しめるとき
20代の頃に憧れた“恋して、その勢いで結婚”というストーリー。
ドラマのようで素敵ですが、その感覚を30代でも求め続けると、かえって選択を狭めてしまいます。
30代の女性が本当に求めているのは、
・思いやれる関係
・価値観が合う会話
・安心して素を出せる空気
・仕事とプライベートを両立できる生活の相性
といった“生活の幸福度”につながる要素です。
激しいときめきは、残念ながら長持ちしません。
しかし、心地よい会話や安心感は、結婚後にこそ大きな力を発揮します。
恋愛感情だけに頼って結婚相手を選ぶのは、もはや時代に合わない選び方なのです。
■30代の恋愛脳は、「安心」と「調和」を求める
20代の頃は、相手の見た目や雰囲気に強く反応し、感情が動きやすい時期です。
しかし30代になると、脳は“安心・安定”を魅力として感じるようになります。
・優しくて穏やかな人に惹かれる
・誠実で落ち着いた人に安心する
・話のテンポが合う人と過ごす時間が好き
・無理に気を張らなくていい人が心地いい
こう感じるようになるのは、30代脳の成熟の証。
ときめきが減ったわけではなく、ときめきの基準が変わったというだけです。
「恋に落ちない自分」は、あなたの成長。
胸が高鳴らないのは、相手のせいでも自分のせいでもありません。
■結婚相手に向いているのは、あなたの人生を整えてくれる人
恋のドキドキは一瞬ですが、結婚は何十年も続きます。
その長い時間を一緒に歩むなら、以下のような人が向いています。
・一緒にいて心がラク
・尊重してくれる
・話し合いができる
・誠実で継続力がある
・気持ちの温度が安定している
派手さはないかもしれません。
でも、静かに満たされる幸福感は、20代のときめきよりもずっと深く、長く続きます。
「なんとなく安心する」
この感覚こそ、30代の恋愛で最強のときめきです。
■恋に“落ちなくても”愛は育つ
強烈な恋に落ちることだけが愛ではありません。
むしろ、時間をかけて積み重ねていく関係こそ、結婚には向いています。
最初は、そこまでときめきがなくてもいいのです。
・話すほどに理解が深まる
・会うほどに安心が増える
・一緒にいると生活が整う
そんな相手なら、愛情は後からいくらでも育ちます。
結婚に必要なのは“育てる愛”です。
■まとめ:恋と結婚の役割が違うと知れば、婚活はうまくいく
恋は勢いで落ちるもの。
結婚は、あなたの意思で選び取るもの。
30代のあなたは、もう「恋の衝動」ではなく「人生の質」で相手を選べる大人です。
落ちる恋より、育つ愛を選ぶ。
それこそが、30代からの婚活を成功させる最大のポイントです。
あなたにとって、本当の幸せを選べるのは、今かもしれません。
【執筆者情報】
結婚相談所Hana Bridal 代表カウンセラー 長谷和代
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