「最近、少子化のニュースばかりで気持ちがどんよりしてしまう」「自分が結婚や子育てに踏み出す意味があるの?」と悩む声が増えています。札幌や北海道だけでなく、日本全国で2024年の出生率が過去最少となり、合計特殊出生率が1.15、出生数も70万人を下回ったと大きく報じられました。このニュースに触れ、とても胸が締めつけられる思いでした。でも、その一方で「だからこそ、いま直接”人と人をつなぐ”ことを大事にしたい」と決意を新たにしました。婚活や結婚相談所を取り巻く背景は確かに厳しさを増していますが、一歩踏み出す勇気や”幸せへの出会い”の価値は、どんな時代でも変わらないものだと強く感じています。
出生率低下と「結婚すること」への影響
ニュースで大きく取り上げられていた2024年の出生数「68万6061人」、そして出生率1.15という数字は、日本の歴史の中でもかつてないほど少ないものです。この背景には東京の出生率0.96という衝撃的な数字もあり、誰もが「人口が減るとどうなるの?」と不安を感じています。さらに、婚姻件数も48万5063組とここ10年で15万組も減少しました。結婚相談所を運営する立場として実感するのは、「結婚しようと思ってもなかなか出会えない」「条件や価値観が一致しない」と悩む方が年々増えていること。欧米諸国と違い、日本では結婚してはじめて子どもを持つ方が圧倒的に多く、つまり婚姻数の減少がそのまま出生率の低下につながっている現状です。「結婚に踏み出せないこと」が、社会全体の未来とも深く結びついているのだという事実に、多くの方が気づき始めています。
実際に婚活の現場で起きている「出生率」のリアル
札幌でわたしが出会ってきた婚活中の方々からも、「年齢が上がると、ますます条件が厳しくなっていく」「出会いの数自体が減っていて、焦りを感じる」という本音が聞こえてきます。実際にマッチング成立率が下がる傾向があり、経済的な不安や「自分には無理かもしれない」というあきらめの声も増えています。
現場で起きているのは、「出会いはあるけれど、気持ちがついていかない」「条件や理想に縛られてしまい、前に進むのが苦しくなる」といった悩みです。でも、わたし自身の体験から言えば、”最初は合わないと思った相手”が実は運命の人だったり、「もうだめかも…」と思ったタイミングでふっとご縁がつながるケースはたくさんあります。出生率のニュースは確かにショッキングです。でも、その数字の裏には「本当は家族をもちたい」「誰かとあたたかい家庭を築きたい」という、たくさんの”願い”や”未完成の物語”が隠れていることを、どうか忘れないでいてください。
出生率時代に向き合う”新しい婚活”のヒント
このたびのニュースでは保育業界と保険業界の「連合軍」による子育て支援モデルや、武庫川女子大学の先手を打った共学化など、さまざまな取り組みが紹介されていて、私もとても刺激を受けました。結婚相談所も、”婚活”だけが目的地になるのではなく、その後の結婚生活や子育て、働き方・生き方を総合的にサポートできるよう新しいご提案しなければいけないでしょう。たとえば、子育て支援のプロと連携した講座や、出産後のライフプラン相談、そして会員同士の「伴走者」としてのコミュニティづくりなど。
“幸せ”は結婚の数や出生率だけで語るものではありません。あなたが自分のペースで前を向いていける環境を、一緒につくっていきたいと思うのです。
あなたの一歩が、出生率の”数字”を超えた奇跡に変わる
「出生率」の数字に押し潰されそうでも、最後にものを言うのは”個人の勇気”だとわたしは信じています。今、婚活をしている方、自分らしい幸せの形を探している方、「周りのペースに間に合わないかも」「もう誰にも会いたくない」という思いが沸き上がることもあるでしょう。でも、たった一回の”会ってみよう”が、その後の人生を大きく変えることもあるのです。北海道・札幌という土地も、変化の大きい時代も、あなたならではの幸せの舞台にしてほしい。一人ひとりの選択が、いずれ社会の大きな「新しい未来」につながっていく。その一歩を、一緒に踏み出しましょう。
出生率がどれほど低迷したとしても、幸せな結婚を願う気持ち、人と人が支え合い生きていくことの価値は決して消えません。「どうせ自分なんて…」という想いも、すべて丸ごと受け止めて、あなたにしか歩めない幸せの道を応援しています。
【執筆者】
札幌の結婚相談所「Hiroka」
河野洋果
https://www.hiroka6sub.com
公式ライン https://lin.ee/xmgPRBt