はじめに

こんにちは。東京の港区白金台で「結婚と結婚生活相談所aisaito(アイサイト)」を主宰しております、武嶋愛と申します。

今婚活をしているという方や、結婚を検討している相手が居るという方に知っておいて欲しい!

「この人が自分の生涯のパートナーなのか?」を確認するための会話6選 をお伝えしたいと思います。

相談所で行う婚活の場合は、お見合いをして、そのお相手ともっと距離を詰めてお互いを知り合うことを「交際」と呼ぶので、恋愛の場合のそれとはややニュアンスが異なりますが、前向きに、そして積極的に次のステップに進むための大事な期間です。

相手と交わす言葉の一つ一つが、相手を知るための、そして自分を表現するための大事な材料になるため、交際中の充実度が後々結婚した時の2人の親密度や理解度にとても影響します。

そういう意味で、目的や意図を持って今から会話を広げてもらいたい、と心から思います。

満員電車の実験から分かる人間の心理

人間は、知らないものを嫌悪し、知っているものを好むという習性があるのをご存知ですか?

昔、こんな実験がありました。

一両の車両にギューギューに人を詰め込みます。これ以上もう乗れない、という位。

そして、一度降りてもらい、一時間ほどその人たちに、自己紹介や会話をしてもらいます。

そしてまた、先ほどと同じように一両に詰め込もうとすると、先ほどは乗れていた人数の2割以上が乗れなかった。

という結果でした。

これは、「知らない人だと足を踏んだり押したりしても気にならないが、一度知った仲だと遠慮や情が生まれて、先ほどと同じように足を踏んだり押したりできなくなる」という、人間関係における心理があらわれた実験です。

つまり、「知らない人はどうでも良い、知っている人に気を遣う」ということを表しています。

交際中にやっておいて欲しいこと

実験結果から分かる、今のうちにやっておいて欲しいことは

知らないことを極力減らす」です。

ちなみに、夫婦だからといって何もかも知っている必要はありませんので、

「夫婦生活にかかわることの中で知らないことはなるべく少ない方が良い」とご認識ください。


それではここからは、生涯のパートナーになりうるかが確認できる会話を6つご紹介します。

1.自分の好きなところと嫌いなところ(自己分析)

これはまず、相手がどんな人かをサラッと知る意味で、必要な質問になります。

そして、自分に対する評価の量のバランスを確認し、自分に甘い人なのか、自分に厳しい人なのかを知ることができます。

例えば、好きなところはたくさん出てくるのに、嫌いなところは1つのみだった場合、その場の空気も読まずに自分語りをする姿は、自己愛が強く、自分に甘い人と考えられます。

逆に、好きなところは謙虚に1つ、嫌いなところはたくさんだった場合、極端に自己肯定感が低いか、そうでなければ自分に厳しくて、半人前だと捉えている、とも考えられます。

その後の質問を重ねることで総合的に判断するため、この質問だけでは相手がどんな人かを知ることは難しいですが、まず自己分析を聞くことで、相手の心の内側を覗くことができるので、会話の最初のほうにこの質問をしてみると良いでしょう。

2.自分のことをどんな人だと思うか(自己評価)

これは1.の質問よりも範囲を広くして、自由な表現で答えてもらえる質問です。

もっと深いところで、自分のことをどう捉えているかを知ることができ、そこからさまざまな掘り下げや展開が出来るので、とても重要な質問です。

好きとか嫌いという限定が付いていないので、その後の展開次第では趣味・価値観・交友関係・家族関係・これまでの軌跡などにも話を広げることができ、相手がどんな人を知る最も近道です。

3.友達にはどんな人だと言われるか(他己評価)

これはまず、友達がいる人かという確認のため。

友達がいない人は、ここだけの話、人生のパートナーとしてはやめといた方が良いです。

そして、その友達の評価をきちんと認識しているか、つまり他人の意見に耳を傾けられる人なのかどうかを確認します。

人は一人では生きていけません。

他人の評価ばかりを気にしていても良くないですが、適度に周囲の評価を聞き入れながら、自分に必要なものは取り入れて、日々改善と修正を繰り返しながら、成長や進化を遂げていくもの。

ですので、長く付き合っている友人が、自分のことをどう思っているか、を正確に認識し、正確にアウトプットできるか、はその人自身のコミュニケーション能力を測る意味でも大切なことですし、相手の自己評価と他己評価を相対的に見て、相手を理解することができるので、早めに聞いておくべき質問となります。

4.どんな時に怒ったりストレスを感じるか

これはストレス耐性や気質を確認するための質問です。

そもそも怒りっぽい人なのか、それともほとんど怒らない人なのか、またストレスをどれだけ溜めているのか、または楽天的な人なのか、これは今後のお付き合いや夫婦生活がどのようになりそうか、という重要な判断材料になります。

そして、気質として注意すべき点は、人生を共に過ごす相手として、許容できる範囲のものなのかをここで確認してください。

例えば、

「レストランなどで注文したものが間違って届いたときにイラっとする」

という答えが返ってきたとき、私なら「立場の弱い者に対する見下しがあるなぁ」と判断し、人の過ちを受け容れられない心の狭さを感じます。

他にも、

「自分がないがしろにされたり、無視されたとき」

という答えが返ってきたら、「最近そういうことあったんですか?」と聞き、エピソードから相手の考えを聞き出します。

特に結婚生活においては、様々なことが起こり、怒りやストレスにさらされることもありますので、それは自分にとって許容できるものなのか、相手の怒りやストレスを受け止め、またはスルーしてあげられるものなのか、を判断するのに最適な質問です。

5.どんな時に楽しめたりリラックスしているか

この質問は、相手の心理的欲求や生理的欲求を確認するためのものです。

人間には、行動の根底に欲求があります。欲求を満たすために人は行動し、満たされると喜び、不足するとおかしくなります。

そして、人間が欲しているのは心と体のどちらも満たされること。

心が欲していることを心理的欲求、体が欲していることを生理的欲求といいます。

例えば心理的欲求をどう満たすか、いくつか例を挙げてみると

 目標達成までの計画、段取りを整理する

 本を読んだり、動画を見る

 心地良い香り、音、肌触りに触れる

 1人で落ち着ける場所で食事をする

 遊び時間をつくる

 人目を引くものを身に着ける など…たくさんあります。

次に、生理的欲求をどう満たすか、これも例を挙げてみると

 散歩する

 ゆっくりと深呼吸をする

 運動をする、ストレッチをする
日光浴をする

 大切な人と一緒に過ごす

 暖かい飲み物を飲み、体が温まるのを感じる

 ゆっくり湯船に入る などです。

こんな感じで、相手が何を求めていて、どんな時に楽しさを感じたり、リラックスできるかを確認することで、これもまた人生のパートナーとして共に歩んでいけそうかを考える材料にします。

6.人生における優先順位や大切にしたいことは何か(価値観)

いくつかの質問ができて、相手の回答が得られたところで、この質問です。

結婚生活における幸せとは、我慢や忍耐がなく、自分らしくいられて、互いを許容し合えるパートナーと共に欲求を満たし合えることで得られます。

そのためにも、相手の大切にしていることを確認しておき、自分の大切にしていることも相手に伝え、お互いの大切なものを尊重できる相手かを見極めていただきたいです。

ですので、男女問わずこの質問をして、相手の回答が自分の求めるものになっているかどうか、を必ず確認しておいていただきたいです。

まとめ

これから人生を共に過ごしていける相手なのか?を確認する作業、つまり人生のビジョンを描くことが、婚活における「交際をする」ということ。

その中でやって欲しいのは、相手の知らないことを減らす努力をするこです。

お見合いや交際中にこういう会話を繰り返していくことで、自分と本当に相性の良い相手を見極められることが出来るようになっていきます。

結婚を通して、皆さまがより良い人生を送ることができますように。

【執筆者情報】
港区白金台の結婚と結婚生活相談所aisaito 武嶋愛
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