婚活が長引く人には共通点があります。
年齢。年収。学歴。身長。居住地。趣味。
条件をたずねると、すらすらと出てくる。なのに、なかなか前に進めない。
しかし婚活をしている方々を見ていると、なかなか活動が前に進まない人ほど「理想の相手」については詳しく語れるのに、「理想の結婚生活」についてはあまり考えられていない、ということがよくあります。
「どんな相手と結婚したいか」は答えられる。でも「どんな結婚生活を送りたいか」と聞くと、言葉に詰まる。
結婚は相手探しではありません。結婚生活を一緒に作る相手探しです。この違いは小さいようで、婚活の行方を大きく左右します。
条件は悪くないのに決断できない理由
婚活中によくあるのが、
「条件は悪くない」
「一緒にいて嫌ではない」
「真面目な人だと思う」
それでも交際が前に進まず、決断できないケースです。
なぜでしょうか。それは、理想の結婚生活が決まっていないからです。
・どこに住みたいのか
・子どもは欲しいのか
・共働きを希望するのか
・家事育児はどう考えるのか
・親との距離感はどうしたいのか
・仕事とプライベートのバランスはどうしたいのか
・老後はどこでどんな暮らしをしたいのか
こうした部分が整理されていないと、相手を判断する基準も曖昧になります。
「この人で良いのかどうか」を測るものさし自体が存在しない状態です。
すると交際中に確認事項ばかりが増えていきます。確認しても確認しても、新しい不安が出てきます。そして気付けば時間だけが過ぎていく。
また、これは自分だけの問題ではありません。相手にも伝わります。
婚活をしている方の中に、お相手の女性から毎回「すごく素敵な方でしたが、結婚生活を送る相手として見れなかった」というフィードバックをもらい続けている男性がいました。
女性側の言葉を詳しく確認すると、「趣味に対する思いが強いのはわかったが、私が結婚生活に入り込める余地があると思えなかった」というものでした。
本人に聞くと、「趣味は結婚後も変わらず続けたい、それが自分にとってどれだけの活力になるかという話をしていた」とのことでした。
気持ちはよく分かります。
でもその言葉からは、「結婚相手と一緒にどんな生活を作りたいか」という視点が抜け落ちていました。
結婚はしたい。
でも結婚後の生活を相手と一緒に描く意識がなかった。
女性にはそれが伝わっていたのです。
条件も良く、人柄も悪くない。
それでも断られ続ける。
その原因が「理想の結婚生活を語れないこと」にあるとしたら、条件を磨くより先にやるべきことがある、ということになります。
「全部確認できたら決める」は永遠に来ない
実はここに、決断できない人の本当の原因があります。
確認事項は、1つ解決すると必ず新しい確認事項が出てきます。
年収を確認すれば次は将来性が気になり、将来性に納得すれば次は親との関係が気になり、親との関係が分かれば今度は価値観の細かなズレが気になってくる。
きりがありません。
「全部確認できたら決めよう」という考え方そのものが、結婚を遠ざけてしまうのです。
これは相手への不信感や慎重さの問題ではありません。
自分の中で「ここまで分かれば十分」という基準がないから、確認が終わらないのです。
条件を確認する作業に終わりはありませんが、理想の結婚生活が自分の中で定まっていれば、判断の軸を自分で持てるようになります。
「子どもの教育方針は一致している。住む場所も話せた。それならこの人と進んでみよう」という決断が、初めて可能になるのです。
結婚後に重要になるのは条件より生活
実際に結婚すると、年収や学歴について話す時間よりも、
「今日は誰がお迎えに行く?」
「夕飯どうする?」
「転勤になったらどうする?」
「今月の家計、少し厳しいね」
「お互いの親、どうする?」
といった話をする時間の方が圧倒的に長くなります。
つまり結婚生活の満足度を決めるのは、プロフィールの条件ではなく、生活設計の相性です。
婚活中はどうしても条件に目が向きがちですが、結婚後の生活を具体的に想像してみると、本当に大切なことが見えてくることがあります。
「年収が高い人」より「家事を一緒にやってくれる人」の方が日々の満足度に直結するかもしれない。
「同い年」より「価値観が近い人」の方が、長い結婚生活では重要かもしれない。
そういった気づきは、結婚後の生活を具体的にイメージすることからしか生まれません。
理想の相手像は変わることがある
面白いのは、理想の結婚生活を整理すると、理想の相手像そのものが変わることがある点です。
例えば「年収1000万円以上の人がいい」と思っていた人が、「子どもとの時間を大切にしたい」と考えた結果、年収よりも働き方の柔軟性の方が大切だと気付くことがあります。
逆に「年齢が近い人がいい」と思っていた方が、「精神的に頼れる相手がいい」という軸に気づき、年上の相手も視野に入れるようになるケースもあります。
条件は目的ではなく、理想の結婚生活を実現するための手段です。どんな生活を送りたいかが先にあって、それを実現するために必要な条件が後からついてくる。それが本来の順番です。
婚活のスタートは相手探しではない
婚活を始めると、多くの方がプロフィール検索から始めます。しかし本来は「どんな人生を送りたいのか」を考えることから始めた方が、結果的に遠回りになりません。
理想の結婚生活が見えている方ほど、お相手選びの迷いも少なくなる、というのが実感です。
婚活で大切なのは、理想の相手を探すことではなく、理想の結婚生活を一緒に実現できる相手を探すことです。
婚活を始めたばかりの方も、活動が長引いている方も、一度立ち止まって考えてみてください。
あなたが本当に欲しいのは、「理想の相手」でしょうか。それとも「理想の結婚生活」でしょうか。
紙でもスマホのメモでも構いません。まずは次の5つだけ、書き出してみてください。
・どこに住みたいか
・子どもが欲しいか
・共働きか
・家事育児の考え方
・親との距離感
これだけで、お相手を見る視点がぐっと明確になるはずです。答えが出なくても構いません。「まだ決まっていない」と気づくこと自体が、婚活を前に進める第一歩になります。
【執筆者情報】
Vマリ(Vi-tuber Marriage)
代表仲人:浅羽菜摘
オタク・ゲーム・VTuber好きの男性の婚活を専門とするIBJ加盟の結婚相談所。データサイエンティストとしての経験をもとに、相性情報としての趣味活用と個別設計の婚活支援を行っています。
公式サイト:https://vi-tuber-marriage.jp
X(旧Twitter):https://x.com/toya_xiao_
